2020.05.02 01:57五月の街(bnal犀朔) 風に散る花と言えば桜などがそうであるが、落ちるのを掴もうと手を出せば、指の間をすり抜けて何処かへいってしまう。そのくせ思いもよらぬ間に髪にしがみついていて、知らずに過ごして、忘れた頃にたまたま会った人などに笑われてやっと気付く、といったことがある。今私の目の前に落ちてくる花もそ...
2020.05.02 01:44マリーゴールドの話(bnal朔+司書)ブンアル朔ちゃんと少女司書が花が魚になるところを見る話。恋愛ではないけれど夢小説だと思います。 ある日、十月の長く続いた雨が止み、鈍い黄金色を含んだ日が、乾いて冷たくなった空気に溶けていた。朝晩冷え込ますねと、図書館を訪れる利用者と世間話を交わしたのが数日前、今や日中ですらすっか...