ゴーゴー温泉チーム

サイ

「だいそんの宿」という小規模な冒険者の宿の清掃員。冒険者不足の宿のためゴーゴー温泉チームを立ち上げる。やや複雑な経歴を持つが、明るく健気な女の子。暮らしていた村で起きたある事件をきっかけに街へ逃げてきた。聖北の教義と土着の信仰を混ぜたようなある意味で素朴な、ある意味で異端の信仰を心の拠り所にしているが、その祈りは至って純粋。村を出てからしばらくの間ともに過ごし、事実上の保護者であったネロに恋心を抱く。今は人が住めなくなった村を元に戻したいと考え、方法を探している。

ネロ

民俗学、人類文化学等を研究する学生。のちに研究者として活動。好奇心や知識欲が旺盛な頭脳派だが、コミュニケーション下手。サイを守るため…というよりは彼女と接点を持ちたいがために兼業で冒険者となる。受験のために身につけた基礎的な魔法とフィールドワークのために持ち歩いていた鞭、そしてあらゆる分野の知識が彼の武器である。

ソーマ

羊飼いたちのグループで用心棒をしていた少年。マンナの双子の兄。細かいことを気にしないおおらかさと状況を見極める冷静さを持ち、サイに頼まれてゴーゴー温泉チームのリーダーとなる。過去にある尼僧の弟子として、彼女の旅の一行に加わっていた。冒険者になるにあたり、自己流だった剣術を学び直している。

マンナ

羊飼いたちのグループで手伝い兼用心棒をしていた少女。ソーマの双子の妹。心優しい性格だが、やや人見知りで内気。年の近い友人がいなかったため、親しくなったサイのことを大切に思っている。力は兄に劣るものの、剣の扱いと多少の法術を心得ている。過去にある尼僧の弟子として旅をしていた。退魔と癒しの術は師から習ったもの。

ノカ

サイの村の隣村で暮らしていた幼馴染で、商人の子。事件に巻き込まれ街へ逃げたサイを心配し、また、父から「見聞を広めて来い」と言われたこともあり、ゴーゴー温泉チームに加わった。誠実な性格と正直な物言のためか、仲間たちからの信頼が妙に厚い。幼い頃から父の行商について回っていたため、情報収集や野外活動の基本、応急手当を身につけている。

ヴィテ

魔道具のワークショップを開いたりしているフリーランスの魔術師。「清浄な炎」の術を受け継ぐコミュニティの出身で、それを知ったサイから弟子入りを懇願される。一度は断るが、彼女を放っておけず結局は弟子にし、さらにチームにも加わることになる。情に厚いお人好し。態度はゆるく軟派に見えるが、魔法や精霊に関する知識が深く、補助魔法を得意とするそれなりに優秀な魔術師。